ご挨拶「本は扉」

このカテゴリは私が読んだ本、観た映画や舞台、美術展などの記録です。

「この前読みました!  観ました!」
という最近のものから、
「子供の頃から大好きで…」

という年期の入った「推し物件」までがランダムに並ぶ予定です。

好きなものを書き残しておこう…思った理由は、最近
「Sさん(大好きで尊敬していた伯母・故人)が何を読んでいたのか知りたいな」
と思ったけれど、改めて思い返してみても好みがよく分からない、ということがあったからです。

彼女の本棚のラインナップは明確に覚えているのですが、とはいえその中でどれが特に好きだったのか、どの作家に思い入れがあったのか、本人がいない今となっては疑問ばかりです。
私は子供はいませんが、かわいい姪っ子・甥っ子がいまして、その子達のためにもとりあえず書き残しておこうと思いました。

彼らが大きくなった時何かの参考になるかもしれないし(仕事はすべてAIがやるから時間が膨大にあって困るとか、そういう時)、私は暗い子供時代を本に救われているので、もし学校や会社で生きづらくても、ここにあるものを読んだり見たりして生き延びることが出来るかもしれません。

まあすべてが大きなお世話で終わればそれはそれで幸せなことですが、非力な私が彼らにできることといえばこのくらいです。
(というわけではじめの3作品は若い彼らに自信をもって推薦できる、私が今でも愛読するコミックとジュブナイルをご紹介します。そのあとは闇鍋となる予定です)

私は本があったから生き延びることが出来た、というのは大げさではないと思っています。

なぜなら本は異界への扉だから。
本に限らずアート作品はすべてそうですが、ページを開いた瞬間、幕が上がったとたん、作品と対面した瞬間から「異次元」に入り込めます。

現実がどんなに辛くても、その扉をくぐればここではないどこかに行ける。

そしてそこで普段の生活を離れた多様な体験ができて、自分以外のいろいろな人(時には動物とか無機物などの場合もありますね)の人生を味わえて、人生が複線化するというか、何回も生まれ変われるというか、無限に豊かな体験が何度でも楽しめます。そしてその体験の中で現実の闇を払う方法が見つかることすらあります。

最悪、「…得るものが無いな」という作品でも、ひとときの現実逃避にはなりますしね(笑)。
現実逃避というのは別名・時間稼ぎ。時間稼ぎというのは時に最高の戦略なのです(また後日、現実逃避以上の価値が判明することも多々あります)。

とにかく私は、リアルな生活が辛いとき、異次元に飛んで処世の「アイテム」を拾って戻ってくるというのは、かなり有効な手段だと思っています。

心を打つアートというのは、実際のところとても現実的で合理的なもので、だからこそフィクションは単なる教養ではなく人生の必需品です。

子供の頃、小学校の図書室に入り浸り、結果室内の本は全冊読破しました。

絵本も含めてですが、1日最低1冊を6年間読みまくっていたのですから当然の帰結です。

私にとって図書室は、当時からあちこちに異次元の扉が開いているポータルルームだったのです(平日はもちろん近所の図書館に行っていました)。
そんな歪んだ少女時代を送った人間のアート鑑賞記録であり、大好きな姪っ子、甥っ子に向けた、おせっかいコーナーです。

図書館が好きだったので、図書館本や映画も好き
こんな子供でした…(20年以上前に何かのチラシを切り抜いたものですが、誰の絵なんでしょう…)


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