テラスに出ると沢山のスヌーピーがお出迎え!
ここで記念撮影する方が沢山います。
子供さん達も大はしゃぎしていてかわいい(ミュージアム内はある程度は静かにしていないといけないから、おチビちゃんたちはここで発散できます)!
後ろを振り向くと、遠くに雪化粧の富士山も見えました。
写真だと分かり辛くてすみません。
肉眼ですともっと 綺麗に「見える」し、しっかり「分かり」ます。
海外からの方とか、喜ばれるかも?(^_-)-☆
さて、テラスでリフレッシュしたら、階段を下りて2階に向かいます。
先輩が
「チャーリーの真顔が可笑しいわぁ☝、少ない線でこれだけ面白くできちゃうのねえ」
シュルツさんの無駄のない描線、感動します。何度見ても飽きません。
ところで階段と言えば、以前来た時に地元の小学生の美術館見学ツアーと重なって(一体何回来てるんだよ…とさすがに自分でも思いますが)、彼らは大人数なのでエレベーターでなく上りも下りも階段を使っていました。広めの階段があるとそういう時も便利です。
ちなみにこの時の子供達が「よくわかんない~」「全然面白くない~」「帰りたい~」と口々に言っていて(笑)、身もふたもない正直な感じが学校嫌いのペパーミント・パティ(ピーナッツの仲間たちの一人)と似ていて面白かったです。先生に心を許しているから正直に言っている、という感じも微笑ましくて…。
スヌーピーは子供でも理解できますが、面白さが分かるのは「子供時代を頭ひとつ抜けた」あたりからかもしれません。
などと思っているうちに2階に到着し…
ここに来ると
「死ぬ前に一度は、必ずサンタローザに行こう!! スヌーピータウンを訪ねよう」
という思いで胸が一杯になります。
常設です。じっくりご覧ください。
次のお部屋は大きなスヌーピー像があったはずですが…
あらら、急に暗くなったと思ったら、部屋全体を使ったプロジェクションマッピングが…
部屋全体を使った映像ショー、長すぎず短すぎず、楽しい催しです。
以前は巨大スヌーピーを眺め、その周辺を歩き回って慈しむ場(映像ナシ)でしたので、ここもリニューアルされたのです。
映像は言葉がなくてお子様や外国の方も等しく楽しめます。それぞれのスヌーピー像のちょっとした解説にもなっており、工夫されているなと思いました。
巨大スヌの部屋を抜けると、いよいよ企画展の幕開け。
スヌーピーとその兄弟、ピーナッツギャング(子供達)達の様々な旅の様子が貴重な原画で楽しめます。
この企画展は2024年9月1日まで開催されていますので、期間内にぜひ!
企画展の次は
展示スペースはこれで終わりです。
私は原画ファンなので、いつも
「もう少し見たいな…」
と思いますが、先輩が
「これくらいでちょうどいいのよ。これならお年寄りもそんなに疲れないと思う。中に座るところが無いから、これ以上だとしんどいの」
と冷静なご意見。
確かにほんの少し物足りないくらいの「盛り」が一番いいのかもしれません(現に私は「また見たい…」と思ってしょっちゅう来るわけですし)。
階段で1階に降りると、お待ちかねの…
中に入ると…
わーかわいいものだらけ(≧▽≦)
スヌ畑(お花畑みたいな意味です)、スヌまみれ!!
でもね~、もう何回も来ているし、家中スヌーピーグッズだらけで家人から白い目で見られているし、さすがに今回は素通りしようと思ったのですが…
え、何これ!! ヤダ!! かわいいし、スヌーピーもいるし!!
毎回これ⇩を撮影している私のために商品化して下さったんですか?!
そういうことなら買わないわけにいきませんので…と2枚買いました。
マニアってなぜか不測の事態に備えて「予備」を買っちゃうのです。
(ブラウンズ ストアではお買い物にルールがあります。1種3つまで、レジはお一人1回まで(チケットにスタンプを押して確認)。
転売防止のためだと思います。利用の際はお気をつけて…)
楽しい時間はあっという間にすぎてしまいますね。
ストアを出ると、先輩が
「あらあら、こんなところにもチャーリーがいる(笑)」
頭上のシャンデリアも
ありがとうスヌーピーと仲間たち、シュルツさん、美術館の皆さん、また来ます!
そうそう、ミュージアムの隣のカフェもちょっと見ていきましょう。
ここももう何回か来ていますが、楽しく飲食できるだけでなくミュージアムにはないグッズも販売していて、いつも賑わっています♪
大好きな空間なのですが、私は結構胃弱なので、実はアメリカンテイストのカフェご飯はちょっと重すぎて…。
「スヌーピー粥とかあるといいんですけどね~」
「フードコートにはもう少し軽めのがあるんじゃない?」
グランベリーモールは本当に便利です。では、行ってみましょうか…。
と、いつもならこのあたりでレポートが終わるのですが、今回はこの後のことも、ちょっと書かせてください。
先輩と別れて帰宅した私は、ミュージアムで沢山の古くも愛おしいスヌーピーグッズを見たので、自分もスヌーピーに関するレア物、年代物を持っていないか探してみました。
写真右上から時計回りに
■母が編んでくれた、ぬいぐるみのスヌーピー用の帽子。穴から耳を出すタイプ
■フランスにいたときの大家・ゼラーさんが、私達が日本に帰国してから訪ねてきてくれた時に編んでくれたスヌーピー用靴下。
■夫が描いてくれたスヌーピーが漆喰を塗っている絵
■これは市販品かもしれませんが…スヌーピー用のチョッキ。
帽子も靴下も40年以上経っていると思います。本体は流石に人形供養に出したのですが、これらは捨てられなくて…。
夫の絵も味があってすごくいいな…。
探せば他にも出てくるかもしれません。
古い物たちに触れると、その時々の思い出がよみがえってきます。
スヌーピーが好きだったことで、スヌーピーのお陰で、なんて豊かな愛情や真心を戴き、人間関係を学ぶことが出来たんでしょう…。
AIがこれだけ発達してくると、今後「美術の知識を沢山持っている」ということは、それほどの価値ではなくなると思うのです。
今でも美術館に行けば音声ガイドでかなりの情報が得られますが、今後はウェラブル端末を使ってとか、あるいは体内に何かを内蔵して、必要な情報を適切なタイミングで得る事が出来るようになるでしょう。
もちろん今現在も既に館に行かなくても自宅で大量の情報を収集できますし、コロナ禍で発達した家にいながら展示が見られる『リモート鑑賞』、VRを使っての真に迫った『アート体験』もどんどん進化していくでしょう…。
そうなると今後は「美術やアートに詳しい」「いろいろな館に行ったことがある」ことよりも、そのアート作品から何を思うか、どんな感想・発想を生めるのか、自分らしい化合物(ケミストリー、ストーリー)を作り出せるか…そのあたりに焦点が移ってくる気もします。
みんなと同じものに触れながらも、自分とアートとの間に独自の橋をかけられること、自分の言葉で語れること、アートと語り合う言語を持つこと…
そんな能力が輝きだすのかも…(もちろん今までもこういう作業はとても大事でしたが)。
アートとの絆の作り方に正解はなく、逆に答えは無数にある…。
つまりアートとの豊かなコミュニケーションは人の数だけある。
それぞれが自分らしく心から味わい、楽しみ、時にはそれをシェアできたらその多様な受け止めはどんどん広がり、ある意味「成長」していき、
沢山の人が新しいアートの見方を創造できるのかも…。
今回Snoopy Museum Tokyoを訪ねて、複製芸術は「印刷物」として、あるいは「もの」としてとても身近にある分、アートと受け手がユニークな関係性を築きやすいな、と改めて思いました。
「もの」から派生した「もの」(私の場合は「スヌーピーのぬいぐるみのための、手編みの帽子」とか)という創造物も生まれやすい。
だからマンガは、そしてマンガのミュージアムは、身近で親しみやすいからこそアートの入り口として、とても大きな役割があるんですね。
これからも、スヌーピー達とどんどん仲良くなろう❤
まだまだ、もっともっと深く、スヌーピー達と語り合おう❤
しみじみとそんなことを想った探訪になりました。
ちなみに私達は2/28日に訪問しましたが、同日にスヌーピー公式サイトさんがこんな親切なレポートがアップされていました!!
今回は入らなかったカフェの詳細もありますので、ご興味のある方はご覧くださいね⇩
https://www.snoopy.co.jp/column/38076/
犬が犬を見に行ったせいか(笑)長いレポートになり失礼しました。
さて野良犬…じゃない野良学芸員、次はどこに行きましょうか…?