ドリトル先生は様々な動物の言葉を操る獣医です。
もとは人間を診察していた医師ですが、動物が好きでたくさん飼育していたらそれを怖がった人間の患者が寄り付かなくなり、ともに暮らしていた妹も去り、結局動物のお医者さんになりました。
妹が担当していた家事は、その状況に多少の責任を感じた動物たちが分担しています。
そんな先生と動物たち、秘書のスタビンズ少年の日々の暮らし、アフリカや月へ行った旅行の記録です 。
もともと著者のロルフィングが自分の子供たちのために書いたストーリーだからか、子供のツボを押さえた早い展開と飽きがこない簡潔な語り口。
シリーズの一冊一冊そこそこの分量があるのですが、あっという間に読み終えられます。翻訳も素晴らしいです。
私は小学校時代から読み始め、今でも折々に読み返すくらい偏愛しています。
この「蕎麦屋の女将さんの秘密の倉庫」というブログを準備しているとき、タイトルをどうしようか随分悩みました。で、結局大好きな「ドリトル先生と秘密の湖」から25パーセントくらい頂戴することにしました。
映画では動物と陽気に暮らすちょっと変わった人ですが、原作のドリトル先生は陰キャでオタクで変態、それでいて紳士で勇敢な働き者。私自身もかくありたいと願っているからです。