WANDA

2022年に観て、非常に感動した作品です。
2022年のベストかも。
1960年代に撮影された、本当に昔の作品ですが。

あらすじを公式HPから引用すると…

ペンシルベニア州。
ある炭鉱の妻が、夫に離別され、子供も職も失い、有り金もすられる。
少ないチャンスをすべて使い果たしたワンダは、薄暗いバーで知り合った傲慢な男といつの間にか犯罪の共犯者として逃避行を重ねる…。

WANDA
https://wanda.crepuscule-films.com/

雑誌「われら茶柱探検隊」で児玉智子さん(大学院生・税理士)にインタビューさせて頂いたとき、
風俗などで働く女性も普通の女の子なのだ、
というお話をしつつ「WANDA」を、そしてこれらの作品を思い出しました。

漫画です。
OLをしつつ売春するユミちゃんの日常。
ちなみにペットはワニ。
金字塔なので絶対読んでほしい一冊です。
こちらは小説。
菜摘さんの文体、大好きでした。
早逝が惜しまれます。
文遊社の全集も持っていました。
すごいセンス。SFも面白いです。
彼女も若くして逝ってしまいました。
いつか原文で読みたい作家。
「あいつらのジャズ」が衝撃でした。

そう、私は「(一見)ダメな女文学」が大好き(アル中、ヤク中文学もかなり好き)。
体力が無いから実践は無理だけれど、心のどこかにそういう成分を持っているからなんでしょうね…。
気が付けば騎手の女房…ではなく、気が付けば蕎麦屋の女将、
どこか流される体質なのです。

戯曲だと矢代静一の「宮城野」、
テネシー ・ウィリアムズの描く女性たちも思い出されます。
「欲望と言う名の電車」「ガラスの動物園」。
和泉式部もそうかしら…?
このあとご紹介する予定の映画「ある女流作家の罪と罰」もある意味そうですね。
良妻賢母枠から外れた(外れてしまった)ことの輝きとその代償と…。

児玉さんは「明日、私は誰かのカノジョ」をお読みになったそうです。
これも読んでみたいです。

レンタル彼女のお話。

児玉智子さんのインタビューもどうぞ
その1
https://sobayanookami.com/interview/2023/05/09/1184
その2
https://sobayanookami.com/interview/2023/05/09/1189

追記
そうそう、ボヴァリー夫人も素晴らしいダメ女文学ですね。
「ボヴァリー夫人は私だ」という気持ち、分かります…。
いがらし ゆみこ先生の漫画も面白いですよ(^_-)-☆

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次