私は漫画が大好きです。
親は漫画嫌いだったので実家にいたころは「サザエさん」(長谷川町子)、なぜか許可がおりた「アタゴオル玉手箱」(ますむらひろし)、こちらもなぜか許された「伝染るんです」(吉田戦車)しか読めませんでしたが(ちなみに民放テレビも禁止だったのです。昔はこういううち、ありましたよね?)、一人暮らしをはじめてからは読みまくっていました。
「ガロ」という雑誌に出会って衝撃を受け、バックナンバーを集めていたので、ガロに描いている作家さんを読むことが多かったですが…
その他も手あたり次第読んでいました。
そんな漫画人生なので、よく「漫画ベスト10」とか「ベスト5」というのが話題になりますが、これは難しすぎて決定できません。
ただ何位かは分からないけれど絶対外せないのが伊藤理佐先生の
「おい ピータン!!」シリーズ
です。
これは「おい ハンサム!!」というタイトルでドラマ化もされたそうですが(最近知りました、未見)、大森(大盛)さんとわたなべさんというカップルの愛と食にまつわるオムニバスコミック。
グルメというよりはもっと庶民的な、生活の中の食の楽しさ、そしてそれを誰とどんな場所食べるか…?
大森さんとわたなべさんも素敵ですが、大森さんの元カノのようこさん、会社の人達、様々な飲食店の人達、ネコちゃん…キャラクターがそれぞれ可愛くて、一人一人に愛着が湧きます。
私はふとした時に「ようこさん今どうしているかな～」と思うくらいで、もはや古い友人です。
一話読み切りで毎回面白いのですが、神回を集めた
「よりぬきピータン!!」
というベスト版もありました。
これはシール付きで楽しい一冊でした。プレゼントとしても沢山買いました(笑)。
現在主人公の二人は結婚して
「おいおい ピータン!!」
というタイトルで連載されています。
私は夫と出会う前にこれを読んで
「いいな～、わたなべさんみたいな素敵な女性になりたい。
そして大森さんみたいな人と結婚したい」
と思っていたのですが、私が渡辺さんのような素敵な女性になれたかはさておき(難しい…)
夫は大森さんによく似ています。
人生にロールモデルがあるというのは素晴らしいことです。
