出不精旅日記 台湾7日目 陶器のまち鶯歌を歩き回る

新竹から鶯歌に向かいます。
車窓の風景が美しい…

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少しうとうとしているうちに鶯歌に着きました。


到着!
駅のベンチにも陶板が

ここは日本の合羽橋のような「陶器のまち」とのこと。
窯元もたくさんあったそうですから、良い陶土がとれたのでしょうね。

改札を抜けるとMちゃん、そしてお友達のOちゃんが待っていてくれました。
Mちゃん、お久しぶり~!!
Oちゃん、はじめまして☆
夫は
「そうだ、寧子が生理だって伝えなきゃ!」
と私が制止するりも聞かず、中国語で
「我老婆生理」
と言いました。Mちゃん達は若くて元気だから、あまり動き回ると私が辛いだろう…と配慮してくれたようですが、
それを聞くとMちゃんもOちゃんも
にこにこと
「Oh!! Happy Birthday!!!」
「おめでとう ございます!」
…どうやら発音が悪くて「生理」が「生日(誕生日)」と聞こえたようで…
真相が明らかになるとみんなで大笑いしました。
とほほ…ではありますが、私の生理でみんなが笑ってくれて、満足です(^▽^;)。

駅に荷物を預けて(ロッカーはなくて駅員さんに預ける)、いざ陶器店へ。

Mちゃんは自分が日本語ができないので、万が一があってはいけないと日本語が堪能なお友達を連れて来てくれたそうです。
Mちゃんはミュージシャンやライブを専門とするカメラマンなので音楽に詳しく、夫とマニアックな音楽話をはじめ、
Oちゃんと私は語学について話しはじめました。

「日本語の勉強で一番大変なのは何ですか?」
これについては台湾の多くの方が
「ひらがな、カタカナ、漢字と3種類あること。漢字も音と訓があって、読み方が何通りもあること」
とおっしゃるので、その類を想定していたのですが、
Oちゃんは
「今、雨が降っていますが…これは『ざあざあ』ですか? 『ザンザン』でしょうか?
胃が痛い時『ズキズキする』『チクチクする』この2つは違いますね。
頭が痛い時も『ズキズキする』『ガンガンする』
…とても難しいです」

擬態語の使い分けということかしら?
確かに感覚的で、日本人でも使うときにちょっと考えるところかも…。
またズキズキするという状態も、実感としてよく分からない、とのことでした。
「とても痛いということは分かりますが…」

Oちゃんは多くの人が挫折するというひらがなやカタカナを覚えることについては
「そういうものだから、仕方ない」
と思って淡々と覚えることが出来たそうですが、漢字の「訓読みしかないもの(たとえば峠)」は違和感がすごくあった、とも言っていました。

「日本語は難しくて、私はもっと勉強しなくてはいけません」
いえいえOちゃんの日本語はとても分かりやすいですし、知識に裏打ちされていると同時に話し相手を思いやる心が伝わってきて(どういう表現を選べばより相互理解が深まるのか、常に配慮してくれている感じがします)
私はとても感動しています…と日本語でお伝えしました。

あとで聞いたらOちゃんはエバー航空の客室乗務員で、日々頭痛や胃痛を訴えるお客様にどうしたらもっと寄り添えるのか、もっと親切にするにはどうしたらいいのか、いろいろと考えているとのこと。
だからズキズキとかチクチクの違いも知りたかったのですね!
私達は普段LCCしか使わないプアな旅人ですが、何かのときはエバーにしよう。
こんな素敵な客室乗務員さんがいたらファンになってしまいます。

台湾は公用語である台湾華語(北京語と似ていますが、文字は繁体字と簡体字で全然違いますし、用法も微妙に異なります)の他にも台湾語があり、
それぞれの部族の言葉があり、
英語や日本語を仕事で使う人もいて…
けっこうな多言語社会です。
テレビはほとんど字幕がつきます。
家では台湾語、学校では台湾華語、バイト先では英語が必要…みたいな若者も少なくなく、
必要に迫られて若いうちから何ヶ国語かしやべれるという人もかなり見かけます。

一方で台南のBくんのように、あまりそういう必要がなく(ホステルのマネージャーだから必要があるといえばあるのですが…)
外国語は苦手だしなんとかなるから、いいや(^_-)-☆
という人もいます。
Mちゃんもこのタイプですね。撮影で世界中を飛び回るけれど、どこにいっても中国語だけでやりくりしています。
この二人は人間力というか、コミュニケーションの地力がかなりあるので、言葉の外でも仲良くなれてしまうタイプです。

四人でわいわい話しながら

少し歩くと陶器店の立ち並ぶエリアにきました。

面白い! でも蕎麦屋で使えるものはないかも(笑)
ご当地スタバ

うーん、街並みは楽しいのですが、何軒か物色したもののこれといった器と出会えません。
おしゃれなカフェで使えそうな、若者向きのものが目立ちます。
うちはおしゃれでもないし、カフェでもないし…
とつぶやきつつ、まだまだ見て回ります。

池の中に陶器をあしらったり、風情のある店頭
登り窯を模した建物
窯の様子を再現、中にも入れます

2人の案内で沢山のお店に入りましたが、結果的に買いたい! と思うものはありませんでした。
残念!!
本当に沢山の器があるのですが…
ものすごく安いか、あるいはものすごく高い(特に茶器類)という極端なものが多く、
センスは良いけれどあまり高価すぎず、しかし安すぎることもなく、業務用なのでそこそこ丈夫で、出来たら様々な用途に使えて…
という私達の無茶な要求に合致するものはありませんでした。
陶器探しの旅は日本でもかなり苦戦しているので、仕方ないかな…と思います。
せっかく案内してくれた二人には悪かったけれど。

気を取り直してお食事に。
Mちゃんおすすめのガチョウのお店です。
ここはものすごく美味しかったのでおすすめですが、あまりにも美味しくて夢中で食べていたため、あまり写真がなくてすみません。

日本だとガチョウを食べるということはあまりありませんが、
旨味はたっぷりだけれど脂っこくなく、
高たんぱく低カロリー(食べ過ぎなければ…ですが)、
満足感があってしかもヘルシーなので、これから流行るかもしれません。流行るといいな。

Oちゃんは私の体をしきりに気遣ってくれて、
「ガチョウのスープで体をあたためてね」
「食欲がないかもしれないけど、きちんと食べないとだめよ」
と言いつつ、美味しそうにパクパク食べています。

Mちゃんと夫は汲めども尽きぬ音楽話。
「えっ!! ダニエル・ジョンストン死んじゃったの?! 知らなかったよ…」
こんなところでダニエルの悲報を聞くなんて…。
しかしMちゃん、よく知っているなあ…。
(ダニエル・ジョンストンはアメリカのシンガーソングライター、イラストレーター。アウトサイダーアーテイスト。「悪魔とダニエル・ジョンストン」という素晴らしいドキュメンタリー映画があります)

4人で食べきれますか? という分量でしたが、余ったら持ち帰りできるそうでホッとしました。

お腹いっぱい、ご馳走様。
ここはおじさんとおばさんに払わせてね~。

四人で台北方向へ。
私達は台北駅の近くに泊まり、
明日は朝からMちゃんが撮影スポットを案内してくれ、夕方からはOちゃんも来て夜市を巡るとのこと。
大事な休日に申し訳ないけど、どうぞよろしくお願いしますm(__)m

電車で。左からMちゃん、Oちゃん。鶯歌のアテンド、どうもありがとうm(__)m
ちなみに台湾は車内の携帯通話OKです。
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